アコースティックと電子音楽を組み合わせた、「チェロ vs. 観客」の対戦型音楽作品。

“SUPERBACHBOY 3” (2021)
for cello, electronics, electronic bulletin boards, acceleration sensor and Super-Famicom-controllers.

  • Comp.: Yuri UMEMOTO / 梅本佑利
  • Cello: Kei YAMAZAWA / 山澤慧
  • Media Art and Engineering: Hijiri UMEMOTO / 梅本聖

Recorded at “Mind Tree Vol.7”, Tokyo Concerts Lab., Tokyo, on 21th of October 2021

山澤慧「マインドツリー vol.7」で初演(東京コンサーツラボ、2021年10月21日)。

弦楽器用モーションセンサ、ワイヤレス・コントローラ及びこれらと連動するLEDパネルを備えた対戦型ゲームシステム

チェロ用デバイス

チェロの弓には、加速度センサーを搭載したマイコンを設置(Nordic nRF52833)。Bluetooth LEでPC(Macbook Pro)に信号を送り、チェロの弓の動きに合わせて攻撃パターンを変化させる。

制作のヒント

nRF52あるいは51を搭載したBLEモジュールを使うと簡単に実現できます。とくに、micro:bitはジャイロセンサを搭載しているので、電源と弓の取り付け方法を工夫すれば、比較的すくない工数で作ることができます。

  • micro:bitにはモーションセンサが搭載されているので、センサの1軸を読み出す。
  • センサの値の変化に応じて、BLE HIDでワイヤレスキーボードに値を出力。
  • 例えば、ボーイングのアップとダウンのゆるやかな1往復で、キーボードの「L」を出力。高速な1往復で「H」を出力するなど。あるいは、マウスとして連続した値の変化を送信する方法もある。
  • コイン電池(CR2032など)で動作するように、3V給電にするとよい。
  • 秋月電子通商 micro:bit用CR2032電源基板モジュール
  • スイッチエデュケーション micro:bitバングルモジュールキット

観客用デバイス

観客のゲームコントローラー(スーパーファミコンのコントローラー)はワイヤレスでPCと接続されており、コントローラーのA/Bなどのボタンの連打によって、相手を攻撃する。コントローラーは、マイコン(ESP32-WROOM)を組み込んだカセットと接続されており、Bluetoothキーボートとして動作する。

攻撃と防御の様子は、LEDディスプレイにリアルタイムで表示される。

攻撃が成功するとチェロの演奏パターンが変化するよう楽譜で指定されている。ゲームオーバー時の演奏も、勝ち負けにより2通り用意されている。

使用したデバイス

  • ESP32-WROOM-32E https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-15675/
  • nRF52833 (compatible with micro:bit v.2)
  • スーパーファミコン・コントローラー(初期ロット、無改造)
  • LEDパネル(WS2812B互換プロトコル)
  • LEDコントロール回路(FPGA)

作成したソフトウエア

  • ソースコードが行方不明。そのうち再製します。