フェルナンド・ルゴ名誉司教ネタ(その2)

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フェルナンド・ルゴ名誉司教ネタ(その2)

前回につづき、またまたルゴ司教ネタです。

(1) こんどの日曜日(2008年5月4日)のカトリック新聞によると、大統領選の立候補に伴い、司祭の職務が停止されているとのこと。地元の新聞やBBCでもそういっているから、たぶんそうなんだろ。

おそらく、政党や結社の指導的活動を原則禁止する教会法典287条2項の違反が職務停止の理由だろう。

Can. 287 § 2. In factionibus politicis atque in regendis consociationibus syndicalibus activam partem ne habeant, nisi iudicio competentis auctoritatis ecclesiasticae, Ecclesiae iura tuenda aut bonum commune promovendum id requirant.

ここで “in regendis consociationibus syndicalibus” という言葉を司教協議会は、「組合の指導」という訳語をあてているんだけれど、フランス語の “associations syndicales” と同じで、どうやら労働組合 (labor union) などの労働団体 (trade union) のことのようだ。英語訳では、labor union となっている。

ちなみに、1374条では、”dat consociationi” を「結社に加盟」と訳している。これはわかりやすい。

今後大統領に就任すると、公権力の行使に関与する公職就任を禁止する285条3項にも抵触することになる。

公定訳は、 “civilis potestatis” の部分を「国家権力」と訳しているけど、民政とか世俗的権力という意味であって、国家権力には限らないので、これは誤訳だと思う。

(2) で、先日「名誉司教」(bishop emeritus)と書いたけれど、これは退任した司教のこと。現任の「教区司教」(diocesan bishop)以外はすべて「名義司教」(titular bishop)に分類される。教会法典376条には、こうある。

Can. 376 — Episcopi vocantur dioesesani, quibus scilicet alicuius dioecesis cura commissa est; ceteri titulares appellantur.

フェルナンド・ルゴ 元司教?

[ 한글 中文 english ] [2008/04/21 (月)の記事一覧]

パラグアイの大統領選挙の話題。

新聞等には、「元カトリック司教で中道左派のフェルナンド・ルゴ氏」などと紹介されているが、怪しいので調べてみた。だって、叙階の秘跡の無効や取り消しが宣言されたとは思えないし、職階行使の不適格者(CIC1983/Can.1044°1)とも思えないので。

で、結論は、次のとおり。(神言会なんだ!)

Fernando Armindo Lugo Méndez, S.V.D., Bishop Emeritus

30 May 1949 58.89 Born
15 Aug 1977 28.2 Ordained Priest Priest of Society of the Divine Word
5 Mar 1994 44.8 Appointed Bishop of San Pedro, Paraguay
17 Apr 1994 44.9 Ordained Bishop Bishop of San Pedro, Paraguay
11 Jan 2005 55.6 Resigned Bishop of San Pedro, Paraguay

つまり、サン・ペドロ教区長としての司教職は2005年に辞しているものの、現在も同教区の「名誉司教」であり、当然、今でも司教だ。「元カトリック司教」というのは誤りで、正しくは、「元サンペドロ司教」とでもすべきであろう。