Archive for the '映画' Category

姜先生の連載、こんどは「寅さん」

[ 한글 中文 english ] [2006/12/01 (金)の記事一覧]

第三文明創価学会の雑誌「第三文明」の姜尚中先生の連載、最新号は「寅さん」。

「寅さん」の研究をしていた妻が読みたいと言っている。修論に取り組んでいるときに、姜先生と「寅さん」について話をしたことがあるそうだ。

で、疑問なのが、創価学会の出版物に頻繁に登場するけれど、姜先生は、キリスト教徒だったのではありませんでしたか?

「ローマの休日」廉価版DVDの販売差止仮処分申立が却下

[ 한글 中文 english ] [2006/07/11 (火)の記事一覧]

「ローマの休日」廉価版DVDの販売差止仮処分の決定がでた。知的財産法の問題というよりは、法律一般の期間、期日と効力の関係が争点となっている。

民事47部(知財部)の高部眞規子裁判長によれば、2003年末で保護期間満了だそうです。 高部判事の武勇伝に、あらたなページが加わった!

パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーションが、「ローマの休日」など2作品の著作権所有を主張し、激安DVDを日本国内で販売しているファーストトレーディング(東京都板橋区)に販売差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁(高部真規子裁判長)は11日、2003年末で保護期間は満了したとして、同社の請求を却下する決定をした。(時事通信 2006年7月11日) 

「そんな馬鹿な話しはない。」と思う。

50年間の満了の時点と改正法の施行時点は同時なのだから、保護期間は更新されるはずだ。なんで、満了の最終時点には権利が失効していると解釈したのだろうか。満了点のその瞬間にも、権利は残存していると考えるのが通説だし、文化庁の解釈だ(甲号証として文化庁の見解が提出されている。著作権課の甲野課長も私見とことわりながらも、ローマの休日の権利は失効していないと先月ロースクールの講義で言っていた。)。瞬間的に「権利の空白」が生じるなんて、ありえないと思う。なんで、高部判事は改正法施行時点で権利が失効していると解釈したのだろうか。

知財高裁で判断が覆されるだろう。

A History of Violence

[ 한글 中文 english ] [2006/03/21 (火)の記事一覧]

Dr Prof Yaoi たいくつな映画。最初の十数分は冗長、こんなカットいらんやろ。全編で心をゆさぶるのは、性行為と殺人のシーンだけ。最後のシーンは、「なんだこの終わり方は?」—頭の中にハテナ?マークが泡のように浮かんでは消えた。いったいこの映画は何を主張しているのだろうか。いな、何も主張していない! ヤマなし、オチなし、意味なし—いうなれば、「やおい映画」というところか。

ナルニア国物語 その2

[ 한글 中文 english ] [2006/03/20 (月)の記事一覧]

きょう読んだ雑誌の記事を参考に、ナルニア国物語について、前回の記述を補足する。

新教出版社『福音と世界』2006年4月号の特集「C・S・ルイスとは誰か」は、ルイスの人となりからナルニア国の世界観について読み解いている。1つめのアーティクル、中村妙子「ナルニア国とC・S・ルイス」はルイスの信仰が反映されている物語の世界に好意的だが、2つめの、野村羊子*「『ナルニア国』は理想の国か」は、ルイスの女性関係とジェンダー観と絡めて、ナルニア国の世界観に疑問を投げかけている。[*のむら・ようこ、絵本と自然の店 プーの森 主宰]

野村は「ナルニアは決して理想の国ではないようです。大人になって読んだときに物足りなさの一部は、このようなジェンダー視点の無さにあったのかもしれません。」と述べ、その理由を、ルイスの生きた時代的背景よりも、むしろルイス個人の保守的思想に求めているようである。さらに、ルイスの女性の描き方を批判したプルマンをも、女性の描き方が「ステレオタイプに引きずられている」と批判している。

それはさておき、この記事で気がついたのだが、原作では、『ライオンと魔女』の白い魔女の名前は明らかでなく、ジェイディスという名前がでてくるのは『魔術師のおい』なのだという。白い魔女はアダムの血筋だが、後者は人間の血筋ではないらしい。原作と映画では、設定が若干異なるということだろうか。

イスラエルでもナルニア国の映画がヒットしているそうだが、「トールキンの『指輪物語』のような映画を期待していた者の中には、この、『ライオンと魔女』にがっかりした者もいる」のだそうだ(『イスラエル・トゥデイ』 2006年3月号)。がっかりの原因は、ナルニア国が子供向けにつくられていて、指輪物語は大人対象だからと述べている。物足りなさは、ジェンダーの問題ばかりではなさそうだ。

ナルニア国物語

[ 한글 中文 english ] [2006/03/16 (木)の記事一覧]


株主優待券があまっていることもあって、東京駅からの帰りがてら、丸の内で映画を見た。

ナルニア国物語 The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe は、創世記から福音書まで、旧約と新約聖書の話を下敷きにしている。さいしょに「gastroenteritis」は、どんな意味だと兄弟で話し合っている場面があって、「それはラテン語で『退屈なゲーム』ということ」とか言っていた(ほんとは胃腸炎という意味)。難しい言葉で書かれている、子どもにとって退屈な聖書の物語を、「イエズス・キリストの物語」として読むと面白いというメッセージを、作者はこめているのだと思う。冒頭で何度も「預言」という言葉が繰り返されるのも、読者に聖書の世界を語っていることを気づかせる仕掛けになっているのだと思う。

主人公のキャラクター設定も、使徒や聖人になぞられている。 Peter の迷いはケファそのものだし、 Lucy は名のとおり、春の訪れ、希望の光、聖ルチアを象徴している。 白い魔女の名前 Jadis はフランス語で過去を意味する言葉だが、実はユダヤの女 יהודית (jehudith > judith) からとったのではないだろうか(アシュケナージはdageshのつかないתをSと発音するそうだし)。

ただし、「ディズニー」映画なので、映像においては宗教的象徴が極力排除されていた。C.S. Lewis はAnglicanだったようだ。


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