NHKの民営化

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熊代代議士がblogをはじめたということで見てみたら、NHKを民営化しろというご意見だった。

もともとNHKは民間出資の社団法人(東京、名古屋、大阪の各放送局)だったのに政府が介入して統合、事実上乗っ取ったという経緯がある。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」(Mat22:21)民間のものは民間に返すのがスジだろう。そうすると、NHKの民営化というよりは、「再民営化」とか「国有解除」といったほうがしっくりくる。

同様に民間資本ではじまり後に国有化された鉄道は、すでに株式会社(JR)となって政府持ち分が売却されつつある。それは、公の権力と資本をつかって社会基盤を整備するという必要性が低くなったからであり、国家専管とするメリット(供給の安定など)よりも、財政的な負担の重さにたえきれなくなったという経済的な理由も大きかった。

また、電電の場合は最初から(一部例外の部門はあるものの)国営企業だったが、国鉄とは違って大儲けだった。国庫歳入への寄与が大きく、それゆえ再投資が抑制されて通信基盤の整備が遅れたという事情があった。民営化の議論がはじまったのは、積滞問題が解消されてからだった。

こうして国鉄、電々公社の民営化の背景を考えると、NHKについてもつぎのことがいえるのではないだろうか。国家が経営にまで介入することの政策的意義がはたして今日でもあるのか。国会や総務省が介入してまで、コントロールしなければならない放送事項なんてないだろう。民間放送であっても、すでに電波法で公益性・公共性は十分担保されている。また、NHKの経営環境、とくに財務について大きな変化があれば、世論はNHKの私有化議論を大きく後押しすることが期待でる。受信料不払いが拡大すれば、現実味をおびてくるかもしれない。

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